【書評】60分で分かる!メタバース超入門│著者:武井勇樹

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書評

メタバース市場は100兆円規模になると言われている。

そんな「メタバース」という話題についていきたいけど、どうも理解が出来ない…という悩みを抱えていました。

そこで「60分で読める本なら分かりやすそうだし、ちょっとは理解できるかな?」と思い、書店でパラパラと本をめくっていると、カラーで図解されている本を見つけたので、これを試しに買ってみました。

著者である武井勇樹さん(@yktk68)は、

新卒でITベンチャーの株式会社Speeeに入社し、SEOを中心としたWebマーケティングのコンサルティング等に従事。その後、イノベーションの最先端であるシリコンバレーでビジネスを学びたいと考え、UC Berkeley ExtentionのThe International Diploma Programs(IDPs)を修了。2018年よりXRの可能性に惹かれ、SynamonにBusiness Developmentとして参画。2021年8月に執行役員COOに就任し、現在はビジネスサイド全般の統括を担当。

とすごい人でした。↑(本のプロフィールより)

すごい人が書いている本は、「専門用語が多くて難しい」というイメージがありましたが、この本はそんなことありませんでした。

小学生でも全然理解できる内容だと思います。

図で説明されていますし、実際の企業も例として紹介してくれるので、イメージがしやすい本になっています。

「メタバースってなんぞや?」「メタバースがどんなことに利用されているの?」という方の最初の本として最適だと思います。

分かりやすいという人がぞくぞく!

実際に「60分でわかる!メタバース入門」を読んだ人の口コミ・評判です。

では、なぜ分かりやすいのか?

なぜ、「分かりやすい」という声が多く上がっているのか?

理由は、カラーと図解!

カラーと図解でどうしてわかりやすくなるのか?

その答えは、人間の脳は視覚情報を高速で処理し、色彩を用いて情報を差別化・区別することが得意だからです。

カラーは情報の整理を簡単にし、集中しやすくしてくれます。また、色のコントラストや組み合わせは、情報を効果的に際立たせ、記憶の定着を助けることが知られています。

なので、カラー図解は理解を深め、情報の吸収を向上させる効果があります。

パソコン系の知識がなくても大丈夫!

「メタバース」と聞くと「IT系でしょ?文系の自分には理解できそうにない…」という方、大丈夫です。

プログラムだとかアルゴリズムがどうだとかといった話は出てきません。ほとんどが、メタバースの活用事例です。

この先どのように発展していくのか、何への利用が期待されているのかといった内容です。

これからメタバースを使って周りと差をつけたいという方は、読んだ方がいいでしょう。国内の動向までつかむことが出来るので、きっと役立ちます。

「60分でわかる!メタバース入門」を実際に読んでみた感想

60分でわかる!メタバース入門の写真

結論から言うと、この本、めっちゃいいです。パソコン系の知識が全くなかった僕でも、問題なくスラスラ読めました。

参考書みたいな「教科書よりはマシな内容」じゃやなくて、ちゃんと本として読みやすいです。

図だけでもある程度は理解できるので、文字ばかりのページが苦手という方でも大丈夫だと思います。

ただ、開発に必要な知識は載っていませんでした。「メタバース空間を自分で作ってみたい!」という人は、技術書の方を読んでください。

悲報:メタバースに関わってくるであろう「NFT」の情報は少なかった

「メタバース」と「NFT」は相性がいいと聞くので、「NFT」についても説明されているのかな?と思っていました。

実際に読むとNFTの内容は2ページしかありませんでしたが、この分量でもNFTを理解することはできました。

簡潔な説明のおかげで混乱することなく、スムーズに読むことができました。

>> 【書評】いまさら聞けない、Web3・NFT・メタバースについて増田雅史先生に聞いてみた

本の概要紹介

「60分でわかる!メタバース入門」は、2022年5月10日に出版された書籍です。

比較的新しい本なので、その分最新の動向や取り組みが載っています

ページ数&読了に必要な時間

ページ数は全部で151ページ、僕が読み切るのにかかった時間は約2時間です。

「60分でわかる!」と書かれているのに2時間もかかりました。

ただ、メタバースの説明部分だけを読むなら、60分でも読み切れます。各業界の活用事例なども含めるともっと時間はかかりますが。

短い章は17ページ、長い章でも30ページ程度なので、隙間時間でもキリ良く読めます。

フルカラーの図解が半分を占めているので、文字が苦手でもさらっと読むことが出来ます。

書籍の目次

この書籍は、以下の6つの章から成り立っています。

  1. なぜ注目されるのか?進化を続けるメタバースの現在
  2. メタバースを支える、技術ファクターとエコシステム
  3. メタバースを牽引する、主要なサービス・プラットフォーム
  4. メタバースを加速する、新しいテクノロジー・インフラ・エコノミー
  5. メタバースがビジネスを変える、各業界のリアル×バーチャル
  6. メタバースの未来は?成功のための条件と課題

内容を3行で要約

メタバースには、複数のサービスとつながりがある「オープンメタバース」と1つの空間で完結している「クローズドメタバースがある。

メタバースは経済活動だけでなく、「恋愛」も含まれて行く可能性もある。

アバターで恋愛をする「仮想恋愛」が現実になるかもしれない。

書評まとめ

「60分でわかる!メタバース入門」は、見開きの半分が図解になっているので、実際のページ数はかなり少ないです。

ただ、情報が少ないということはなく、初心者であればお腹いっぱいになるほど新しい情報であふれています。

企業の動向といった多くの知識を得られて、図解で理解しやすい本です。

「本は苦手だ」という方に特におすすめしたい本です。

>> 【Kindle版】60分でわかる!メタバース入門

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